経営の悩み 資金繰り 人材育成

KIBの人々

 中小企業診断士の強みは、ひとりひとりが異なるキャリアを持ち寄っていることにあります。KIBにはさまざまな経験を持つ中小企業診断士が集まっています。
銀行出身者は、資金調達や金融機関との付き合い方に精通しています。介護や福祉事業を長年支援してきたベテランは、人材確保や制度活用に力を発揮します。そして、ITやAIをわかりやすく伝え、実務に落とし込むことを得意とする専門家もいます。

 「経営の悩み」と一言で言っても、その中身は資金繰りから人材育成、デジタル化まで多岐にわたります。一人の中小企業診断士がすべてを解決するのは難しい。だからこそ、私たち中小企業診断士はチームとして動きます。それぞれの経験と知識を重ね合わせることで、どんな相談にも真正面から向き合い、現場で伴走できるのです。

 狛江イノベーションベースは、そんな中小企業診断士を中心に、心ある人たちが手を取り合い地域の事業者を支えるために立ち上がった拠点です。ここでは、創業をめざす人も、長年続けてきた商売を守りたい人も、最新の技術を取り入れたい人も、安心して相談できます。

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小さいまちだからこそ出来ること

狛江市は広さ6.4㎢、23区と三多摩のちょうど境目にある東京都内で一番小さな市です(日本全国では2番目)。約8万人が暮らし、三多摩では2番目の人口密度の高さです(人口密度1位は武蔵野市)。、狛江も高齢化や人口減少、空き家の増加など、さまざまな課題を抱えています。面積が小さくコンパクトにまとまっているからこそ、そうした課題が地域全体にじわりと広がりやすい側面もあります。

 でも、その「小ささ」は、裏を返せば狛江の大きな強みです。関係者どうしの距離が近く、住民の声が届きやすい。何かを始めるにもスピード感を持って動けるし、小さな挑戦でも地域に波を起こしやすい。私たちは、そんな狛江の特徴を活かして、高齢化や空き家問題、若者の流出といった全国的な課題に、地域ぐるみで取り組みながら、むしろ“モデルになるような解決策”をここから発信していきたいと思っています。

 中でも大切にしたいのが「創業の支援」です。若者や子育て世代、定年後のシニアなど、さまざまな人たちが自分のペースで新しい一歩を踏み出せる環境を、狛江に根ざしてつくっていきたい。小さなまちだからこそ、顔の見えるつながりや、ちょっとした相談がしやすい距離感があります。それは、東京の中でも狛江ならではの魅力です。

 私たちKIBの中小企業診断士は、そんな「狛江らしさ」を大事にしながら、行政や地域のプレイヤーのみなさんと一緒に、まちを元気にしていく動きを後押ししていきます。小さなまちだからこそできることが、きっとある。狛江のこれからを、もっと面白く、もっと暮らしやすくしていくために、一歩ずつチャレンジを積み重ねていきます。